稲城店の野中です。
先日ブログでも紹介した『セルフディスカバリーアドベンチャー王滝』に参戦してきました。
先日のブログ→記事
結果は2位!!
惜しくも優勝を逃し準優勝でした....
レースの様子は昨日ブログをあげましたが、今日はこの大会に向けて用意したバイクを掘り下げていこうと思います。
【フレーム】
フレームは『NESTO CLAUS PRO』
こちらはカーボンフレームのシクロクロスバイクですが、広いタイヤクリアランスから太目のグラベルタイヤを装着することが可能です。
設計はシクロクロスバイクですが、王滝のようなダートのダブルトラックであれば十分走ることが出来ます。
バイクを複数台所有するのが難しい方の強い味方となっています。
私自身、冬はシクロクロス夏場はグラベルとパーツを変えて楽しんでいます。
【コンポーネント】
コンポーネントはグラベル用のGRXをメイン組み立てています。
ギア比は王滝の登坂に合わせたフロント36T、リア11-42Tです。
チェーンリングはシクロクロスでもずっと愛用してきたWOLF TOOTHのチェーンリングです。
ほぼチェーントラブルとは無縁で絶大の信頼を寄せています。
【ホイール】
ホイールは今回はP&Pコンポーネンツ AQUILON
登坂の多い王滝に備えて軽量なこのホイールをチョイスしました。
リム打ち幅22㎜という点も幅広なグラベルタイヤとの相性が良いです。
ノッチのスターラチェットタイプのフリーボディは荒れた路面で踏み足すシチュエーションに最適でした。(シクロクロスで愛用中です)
130,000円(税込)で1,420gとワイドリム、38㎜ハイトを実現。
非常に良いホイールです。
【タイヤ】
タイヤはSDA王滝のグラベル部門にはタイヤ幅の規定があります。
650bで48㎜(1.9インチ)まで
700cだと45㎜まで
今回私は規定いっぱいの45cのタイヤをチョイスしました。
MAXXIS RAMBLER 700×45cセンター付近のノブが低く詰まっているので転がりが軽く舗装路での優位性も確保でき王滝との相性は非常に良いと感じました。
また私は今回タイヤインサートをインストールしてパンク対策をしました。
タイヤインサートとは低圧で運用するオフロードタイヤ内に入れる事でリム打ちパンク等を防止するパーツです。
インサートを入れるかどうかはレーサーたちの中でも意見が分かれます。
主に王滝におけるインサートのメリットとデメリットは以下のような感じです。
メリット
・低圧でもパンクしづらい(乗り心地UP、グリップUP)
デメリット
・重量増(インサート、シーラント増分)
・パンクしてしまいチューブを入れた際に取り出して持ち歩かないといけない
これらを加味して選手の中でも分かれるところです。
私は下りでの優位性と体へのダメージを減らす観点からタイヤを低圧にしておきたかったのでインサートを入れました。
本体は30gほどですが、シーラントを通常より多く入れる必要があります。
トータルで100gほどの重量増になります。
これをどう捉えるか…
【サスペンションステム】
今回の王滝のために用意した秘密兵器
REDSHIFTのサスペンションステム、ステムに可動するリンクがありステム内部にエラストマーを入れて衝撃を吸収します。
本来MTBレースである王滝はグラベルロードにとっては過酷なガレ場がいくつもあります。
すこしでもダメージを軽減するためにインストールしました。
【グラベルハンドル】
ロードバイクからするとびっくりしてしまうようなハンドル幅、エンド部分で560㎜のPNW社のグラベル用ハンドルを使用しています。
グラベル用ハンドルとして特にドロップが浅くリーチが短いこちらは非常に優秀なハンドルだと思います。
広いハンドル幅は王滝のような過酷な下りの中でも安定感と安心をもたらしてくれました。
グラベルでは深い前傾を取ることが少ないためドロップが浅く、荒れた路面でもポジションのスイッチがしやすいようにショートリーチになっています。
【空気圧】
空気圧はタイヤインサートを入れている事もありスタート時は、
フロント1.7bar、リア1.8bar
これでも個人的には高めに設定したつもりでしたが、皆さんパンク回避のため2以上の空気圧で出ている方が多いようでした。
フィニッシュ時には気温が上がりフロント1.9リア2.0になっていました。
以上
さっくりと今回の王滝参戦のために用意したバイクをご紹介しました。
バイクはかなり良い感触だったので、来年以降も基本的にはこのセッティングを中心にして行く予定です。
SDA王滝のグラベル部門に出場したい方、グラベルバイクをもっと楽しみたい方の参考になれば幸いです。
明日は装備編です。
お楽しみに♪♪